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eyes to me~ 私を見て
第57章 さよなら、私の②



「それに、綾波もいつかはここに帰って来るだろ?」

 真理が慰める様に言う。
 美名は悪い考えが次から次へと出てきて止まらない。
 信じたいし、諦めたくない。
 けれど、綾波の方から繋がる糸をプツリと切られてしまった様な気がして、どうしたら良いのか整理がつかなかった。

「……美名、とにかくメシを食え!」

 真理はいきなり美名を抱き上げてバーンとドアを開け、リビングへ連れていきキッチンのカウンターに座らせた。
 シチューを温め直して皿によそい、ドカッと美名の前に置く。
 とても食べる気分ではなかったが、真理がスプーンでシチューを掬い口元に運んで来る。

「腹が減ったまんまでウジウジしてたらろくな考えが浮かばないぞ!ほら!美味いから食え!」

 真理の剣幕に押され、頷いた。

「わ、分かったから……でも自分で食べるから!」



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