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eyes to me~ 私を見て
第12章 歌姫のlesson②
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夜の開店より少し前にD―EASTへ到着した三人は、店長に大歓迎されてステージが真正面に見える席へ案内された。
「とりあえず、ビールね!あと、このお嬢さんにはオレンジのカクテルね」
志村は飲物と食べ物をいくつかオーダーすると、椅子に深く腰掛けながら大きく伸びをする。
「ああ――久々だわ!冬にクレッシェの皆と打ち合わせで来た以来だもの~」
「そういえば、そうですね」
「そうそう、ほなみちゃんは元気なの?」
――ほなみ。
その名前に、美名の耳がダンボになった。
ただ一度だけ、綾波が苦しげに、切なげに呟いた名前。
関心の無い振りをして店内をキョロキョロするが、耳の全神経は綾波が何を言うのかに集中していた。
夜の開店より少し前にD―EASTへ到着した三人は、店長に大歓迎されてステージが真正面に見える席へ案内された。
「とりあえず、ビールね!あと、このお嬢さんにはオレンジのカクテルね」
志村は飲物と食べ物をいくつかオーダーすると、椅子に深く腰掛けながら大きく伸びをする。
「ああ――久々だわ!冬にクレッシェの皆と打ち合わせで来た以来だもの~」
「そういえば、そうですね」
「そうそう、ほなみちゃんは元気なの?」
――ほなみ。
その名前に、美名の耳がダンボになった。
ただ一度だけ、綾波が苦しげに、切なげに呟いた名前。
関心の無い振りをして店内をキョロキョロするが、耳の全神経は綾波が何を言うのかに集中していた。