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eyes to me~ 私を見て
第12章 歌姫のlesson②
「綾波君が逃げたわ――!」
「つよしが逃げた――!」
笑い転げていると、ステージではいつの間にか若いバンドメンバーが三人、各々楽器のチューニングを始めていた。
「……そろそろね」
志村は、一転して獲物を狙うような鷹の目付きになりステージに顔を向ける。
美名もその様子に幾分か酔いが醒めて、ステージに視線を移した。
バンド編成はドラムに、ベースにギター。
若そうなメンバーだ。
「……?」
美名の胸がざわめく。
「ふ――ん、3ピースね。なかなか可愛い子達じゃない」
志村は、演奏が始まる前から早くも値踏みを始めている様だ。
「あ、あ、あ……この位でいっか」
ギターの男がスタンドマイクで軽く声を出すと、前髪で隠れていた表情が全貌を顕す。
「つよしが逃げた――!」
笑い転げていると、ステージではいつの間にか若いバンドメンバーが三人、各々楽器のチューニングを始めていた。
「……そろそろね」
志村は、一転して獲物を狙うような鷹の目付きになりステージに顔を向ける。
美名もその様子に幾分か酔いが醒めて、ステージに視線を移した。
バンド編成はドラムに、ベースにギター。
若そうなメンバーだ。
「……?」
美名の胸がざわめく。
「ふ――ん、3ピースね。なかなか可愛い子達じゃない」
志村は、演奏が始まる前から早くも値踏みを始めている様だ。
「あ、あ、あ……この位でいっか」
ギターの男がスタンドマイクで軽く声を出すと、前髪で隠れていた表情が全貌を顕す。