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eyes to me~ 私を見て
第60章 歌姫の覚悟



「さて、最後にプリクラへ……」
「堺さんよ――!せっかく竹下通りに来たんだからさ、俺、アレ食べたい、アレ!」

 移動する様に促す堺に、真理は道行くギャル達が手にしている巨大な綿菓子を指差した。

「ああ……アレですか」

 堺は、ギャルが持つ、ピンクや黄色や水色のカラフルな綿菓子を見て頷いた。

「んも――真理くん!お仕事って事を忘れてない?」
「真理、ワガママ言うなよ」

 はまじろうも同意する様に跳び跳ねる。志村と由清が非難する視線を送ると、真理はぷうと頬を膨らませた。

「え――いいじゃんか!こんなギャルの巣窟にもう二度と来ねえし」
「確かに……勇気が要るかも知れませんね?仕事ならともかく」

 堺はニッコリ笑った。


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