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eyes to me~ 私を見て
第60章 歌姫の覚悟

通りのど真ん中で、真理は待ち構えて仁王立ちをしていた。
はまじろうは、悠然とした足取りで真理から3メートル程離れた真正面まで来ると肩をクルリと回す。
「あのバカ……」
由清が頭を抱えている。
「本当にバカな子達よねえ……こりゃ、また大変な事になりそうね……」
志村は二人の周りに群がる沢山の人を見て深い溜め息を吐いた。
「プリキーは、いわゆる"お騒がせバンド"の称号がピッタリ来ますね……ハハハ」
堺がシャッターを激しく切りながら笑っている。
「もう~堺ちゃんたら止めてよっ」
志村は苦笑した。

