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eyes to me~ 私を見て
第60章 歌姫の覚悟



 美名も店から出て、二人を見守っていた。
 はまじろうの仕草や動きを見れば見る程、綾波その人そのものだ。
 一緒に過ごした二週間を振り返ると、思い当たる節が多過ぎる。
 美名の瞳にまた涙が盛り上がる。

「つ……よしさん……」

 真理とはまじろうはジリジリとお互いの距離を詰めて睨み合いを続ける。

「お前……気に食わない奴だと思ってたら……綾波なのかっ!?」
「え、ええ?」

 由清が目を剥いた。

「ええ――――っ」

 堺は絶叫し、シャッターを切るのを止めた。

「あら……真理くんたら……いい勘ね」

 志村は眉を上げた。



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