この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
eyes to me~ 私を見て
第60章 歌姫の覚悟


 はまじろうは更に間を詰めて行く。目にも止まらぬ速さで右足から踏み込みパンチを繰り出し、真理の頬を掠めた。

「おお――っ」

 ギャラリーがどよめいた。
 触れもせず、そのパンチは真理の頬に小さな傷を負わせた。
 つつ、と血が目の下を伝う。

「は……速い!」

 真理は驚愕の眼差しを向けながら、尚も激しく手数を出してくるはまじろうの拳を腕で防御する。

「剛さん――」

 美名は胸の前で手を握り、はまじろうを見つめていた。
 二人の拳がぶつかり合った瞬間、綾波は言い放つ。

「お前には……いや、誰にも美名は渡さん」
「――テメエ、やっぱり」

 真理が小さく叫ぶ。
 堺は夢中でシャッターを切っていたが、ふと違和感を覚えカメラを構えたまま周囲を見渡した。
 ギャラリーの反応が、先程とは少し違っている様に見える。
 皆、スマホや携帯を手にヒソヒソ話をして、対決している二人ではなく、違う方に気を取られていた。


/1955ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ