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eyes to me~ 私を見て
第61章 プリキー大作戦

沢山の人達が集まり、拍手をし一緒に歌ってくれた。
楽しい時間はあっという間だった。
美名は、西野とその取り巻きに遠くから監視されている事に全く気付かなかった。
「皆さん、今日はありがとうございました!
気を付けて帰ってね?……ありがとう、ありがとう!」
一人一人と握手をしながら挨拶を交わす。すると、デビュー前からの路上の常連の女性が耳打ちして来た。
「ねえ、嫌な噂があるんだけどね?」
「ん?」
「ネットにプリキーと美名ちゃんの悪口を書き込む様に、関係者にある歌姫が指示してるっていう噂……」
「――え?」
「嘘か本当か分からないけど、3ちゃんねるの書き込みに、日比谷のライヴで爆弾を仕掛けてやる……ていう悪質な書き込みがあるのよ」
美名は、何秒かするとケラケラ笑い出した。

