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eyes to me~ 私を見て
第61章 プリキー大作戦

「もうっ!笑ってる場合じゃないよ~!」
「アハハ……そ、そうだよね、ごめん……
あ~でも、そんな事をする人いないよ~」
涙が出るまで笑ってしまい、指で目尻を拭く。
「もちろん何も無いならいいけどさ、色んな人が来るし……
警備とかもちゃんとした方がいいかも!
何かがあってからじゃ遅いんだから!」
女性の真剣な眼差しに、美名は表情を引き締めた。
「うん……確かにそうだよね、お客さん達の安全第一だよね!……考えるよ」
「うん、それがいいと思う!……じゃあ、来週、会場でね」
「ありがとう!楽しみにしていてね?じゃあね~!」
最後の一人まで握手と挨拶をした美名は、溜め息を吐く。
ギターをケースにしまい、帰り支度を始めた。

