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eyes to me~ 私を見て
第62章 必ず貴方を捕まえる
  腕の中で淫らに揺れて喘いでいた姿とは似ても似つかない、無垢な少女がそこに居る。

 自分の言葉やキスのひとつで、泣いたり笑ったり、目を潤ませたりする。

 可愛くて、愛しくて堪らない。

 身を屈め、前髪を指でそっと掻き分けると、形の良いつるんとした額にキスをした。

 時計を見ると、朝の四時だった。

 綾波はドアノブに手をかけ、小さく呟く。

「……ゆっくり休めよ……美名」

 後ろ手にドアを閉め、リビングへ行き、水槽の中を泳ぐ魚達に目をやる。

 皆元気に悠々と泳いでいるのを見て、綾波はほくそ笑む。

 ――美名が、ちゃんと世話をしてくれているようだな。

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