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eyes to me~ 私を見て
第62章 必ず貴方を捕まえる

ベッドの上に、キチンと畳まれた服の上にメモが置かれていた。拾い上げると、溜め息を吐いて肩を落とす。
几帳面さが顕れる丁寧な文字でこう書かれていた。
『美名へ
すまない。
必ずお前の元へ帰る。
待っていてくれ。
綾波 』
その文字に指で触れて、左手のリングと見比べて、唇を噛み締めた。
メモを持つ指先に力がこもり、紙が乾いた音を立てる。
「……待っていてくれ?」
美名はメモを掌で丸めてゴミ入れに投げた。
「冗談じゃないわよ!……この間も、昨日も、いきなり現れて……
好きなだけ抱いて……また夢中にさせて……また居なくなって……
挙げ句の果てには、待ってろって?」
感情が昂りしまいには怒鳴っていた。
几帳面さが顕れる丁寧な文字でこう書かれていた。
『美名へ
すまない。
必ずお前の元へ帰る。
待っていてくれ。
綾波 』
その文字に指で触れて、左手のリングと見比べて、唇を噛み締めた。
メモを持つ指先に力がこもり、紙が乾いた音を立てる。
「……待っていてくれ?」
美名はメモを掌で丸めてゴミ入れに投げた。
「冗談じゃないわよ!……この間も、昨日も、いきなり現れて……
好きなだけ抱いて……また夢中にさせて……また居なくなって……
挙げ句の果てには、待ってろって?」
感情が昂りしまいには怒鳴っていた。

