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eyes to me~ 私を見て
第62章 必ず貴方を捕まえる

智也はマイクを持ち、きっぱりとペコに答えた。
「全国からボランティアを募っていますが、万全の体制にするために岸コーポレーションが出来る限りの人員を投入して警備に当たらせます」
「もう一つ、質問をよろしいでしょうか」
「はい、どうぞ」
「岸社長が、それほどまでしてこのイベントに――princes & junkyに拘るのは何故なのでしょうか。
万全な警備を敷くにも莫大な費用もかかる事と思いますし、様々な事業を展開する御社にとって、今回のプロジェクトは非常にリスキーなのではないでしょうか?」
ペコの質問に、智也は口の端を上げた。
「そうかも知れません。
ですが、実利だけを追い求めるのが総てではないと私は考えます。
そもそも、音楽という物は一体何の為にあるのでしょうか?
……西本さん、どう思われますか?」
智也にいきなり振られた祐樹は目をパチクリさせる。激しく焚かれるフラッシュを眩しそうに見て目を細めると一息吐いてゆっくりと話し始めた。
「全国からボランティアを募っていますが、万全の体制にするために岸コーポレーションが出来る限りの人員を投入して警備に当たらせます」
「もう一つ、質問をよろしいでしょうか」
「はい、どうぞ」
「岸社長が、それほどまでしてこのイベントに――princes & junkyに拘るのは何故なのでしょうか。
万全な警備を敷くにも莫大な費用もかかる事と思いますし、様々な事業を展開する御社にとって、今回のプロジェクトは非常にリスキーなのではないでしょうか?」
ペコの質問に、智也は口の端を上げた。
「そうかも知れません。
ですが、実利だけを追い求めるのが総てではないと私は考えます。
そもそも、音楽という物は一体何の為にあるのでしょうか?
……西本さん、どう思われますか?」
智也にいきなり振られた祐樹は目をパチクリさせる。激しく焚かれるフラッシュを眩しそうに見て目を細めると一息吐いてゆっくりと話し始めた。

