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第63章 片恋の終わり

｢暗黒おぉ――――！調子はど――ですかぁぁ！｣

　髑髏川がこめかみの血管が切れそうになる程のキレたシャウトを広大な会場に響かせた。

　暗黒がニカッと笑って両腕を上げて丸の形を作る。

　髑髏川は大きくうなずいた。

｢よ――し！ボンバーのリハーサルは完了！クレッシェンドの皆さん～！お次、どうぞ～！｣

　暗黒は真っ黒に塗った顔に満面の笑みを浮かべ、客席からステージに向かい走って行く。

｢猫さん～俺の次のお仕事は～？｣

｢……君ねぇ。指示待ち症候群か！　周り見てごらん！いくらでもやる事はあるよ？｣

｢わ～ってるって！言ってみただけだよ～ん！……じゃ～プリキーちゃんの所へ行ってきます～｣

　暗黒はスキップしながら行ってしまう。

｢おい！美名ちゃんにセクハラするなよ～！｣