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eyes to me~ 私を見て
第63章 片恋の終わり

「ひ、ひどい……」
暗黒が笑い疲れて身体を起こすと、目の前に居る着ぐるみが腕をふりおろしてくる。
「おっと――!」
間一髪で避け、着ぐるみがよろけた隙にその尻尾を掴み引っ張った。
「きゃあ――っ!何すんのっエッチ――!」
「へっ?」
高い声に暗黒が狼狽えて手を緩めると、ピンクの着ぐるみに飛びげりをされて吹っ飛んだ。
「ギャアアアア」
暗黒はテントの隅まで転がっていく。
着ぐるみは、更に殴りかかろうとするが、ふと動きを止めた。
「あ……れ?ひょっとして……ボンバーの……暗黒……さんっ?」
「ひ……ひゃい……い、いかにも……アイム暗黒……」
暗黒は顔を地面に付けて尻を突き出すという情けない体勢のまま、小さく返事をした。
「何っ? 今の叫びは?大丈夫――?マイカちゃんっ」
「大丈夫か――マイカ――っ」
バタバタ足音がしたかと思うと、桃子と健人が血相を変えてテントに入って来た。
着ぐるみは暗黒を起こし、頭の部分を脱いだ。
「ご、ごめんね……怪しい人かと……」
暗黒は顔を出したマイカを見て目を見開き、頬をボンッと赤らめた。
いや、黒塗りのメイクなので傍目からはわからないのだが……
暗黒が笑い疲れて身体を起こすと、目の前に居る着ぐるみが腕をふりおろしてくる。
「おっと――!」
間一髪で避け、着ぐるみがよろけた隙にその尻尾を掴み引っ張った。
「きゃあ――っ!何すんのっエッチ――!」
「へっ?」
高い声に暗黒が狼狽えて手を緩めると、ピンクの着ぐるみに飛びげりをされて吹っ飛んだ。
「ギャアアアア」
暗黒はテントの隅まで転がっていく。
着ぐるみは、更に殴りかかろうとするが、ふと動きを止めた。
「あ……れ?ひょっとして……ボンバーの……暗黒……さんっ?」
「ひ……ひゃい……い、いかにも……アイム暗黒……」
暗黒は顔を地面に付けて尻を突き出すという情けない体勢のまま、小さく返事をした。
「何っ? 今の叫びは?大丈夫――?マイカちゃんっ」
「大丈夫か――マイカ――っ」
バタバタ足音がしたかと思うと、桃子と健人が血相を変えてテントに入って来た。
着ぐるみは暗黒を起こし、頭の部分を脱いだ。
「ご、ごめんね……怪しい人かと……」
暗黒は顔を出したマイカを見て目を見開き、頬をボンッと赤らめた。
いや、黒塗りのメイクなので傍目からはわからないのだが……

