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eyes to me~ 私を見て
第63章 片恋の終わり
 桃子はテントの片隅に置いてある大きな段ボール箱からピンクの衣装を出した。

「応援団はピンクのタスキで、警備隊はこのスーツなの!」

 暗黒は、それを手に取りすっとん狂に叫ぶ。

「ああ――そっかあ!何か見覚えがあると思ったら!はまじろうじゃんっ」

「今頃気づいたんですか」

 マイカが呆れた。

 暗黒は照れて頭を掻く。

「へへ~!そんなに誉めないでくれよベイベ~!」

「は?」

 マイカは眉間に皺を寄せる。

「例の……半端にすっとんじゃったアニメのタイアップあったでしょ?

 本当なら、第二期のタイアップもプリキーとはまじろうだったんだって。

 このピンクの衣装は、第二期の新曲のPVに使うはずで……

 沢山のピンクのはまじろうが踊る中、プリキーが演奏するっていうね」

 桃子は、はまじろうスーツを大事そうに撫でながらしみじみと言った。

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