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eyes to me~ 私を見て
第63章 片恋の終わり

『……会見……で』
「ん?会見?……あ、この間のヤツか。それがどうかしたか?」
『……りがとうな』
彼の口から初めて聞く言葉に思わず胸が熱くなった。
が、知らぬ振りでわざと素っ気なく返事をする。
「ふん、ああいう時はとにかく堂々としてるのが一番だろ?」
綾波は低く笑っている。
「……母さんも、心配してるぞ」
『ああ……すまん』
「そうだ、美名ちゃんに伝えておく事はないか?」
『……』
その時、混線した様に色んな音声が一辺に聞こえ、ガーという大きな音がした。そのまま通話が切れてまう。
「お、おい!」
リダイヤルするが、
『この電話は、電源が入っていないのか、電波が届かない所に居るためかかりません』
という無機質なアナウンスが聞こえて来るだけだった。
祐樹は、一抹の不安を感じながらテントを後にしてステージに向かった。
「ん?会見?……あ、この間のヤツか。それがどうかしたか?」
『……りがとうな』
彼の口から初めて聞く言葉に思わず胸が熱くなった。
が、知らぬ振りでわざと素っ気なく返事をする。
「ふん、ああいう時はとにかく堂々としてるのが一番だろ?」
綾波は低く笑っている。
「……母さんも、心配してるぞ」
『ああ……すまん』
「そうだ、美名ちゃんに伝えておく事はないか?」
『……』
その時、混線した様に色んな音声が一辺に聞こえ、ガーという大きな音がした。そのまま通話が切れてまう。
「お、おい!」
リダイヤルするが、
『この電話は、電源が入っていないのか、電波が届かない所に居るためかかりません』
という無機質なアナウンスが聞こえて来るだけだった。
祐樹は、一抹の不安を感じながらテントを後にしてステージに向かった。

