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eyes to me~ 私を見て
第14章 ジェラシーは甘く、激しく
「う……ん」

 美名は夢現(ゆめうつつ)から覚めたのだろうか。反応が敏感になっている。
 綾波はネクタイを外しシャツを脱ぎ去った。
 美名の頬が少し赤い。
 恥ずかしいのか、身体が火照っているからなのか……
 ワンピースのファスナーを外そうと、背中へ手を回すと、美名は身を捩った。

「待って……先に髪をほどいていい?」
「俺がやろうか……」

 高く結わえられた髪をゆっくりとほどいて行き、そっと手で鋤いてやる。

「……可愛い髪型だけど、肩が凝っちゃって……」

 美名が舌を出して笑った。

「そういうものか?」
「うん……」

 編み込まれていた髪をほどくと美しい波になった。

 長い髪は美名に良く似合う……

 その艶々しい手触りを弄んでいると、甘く苦しい何かが湧いてくる。
 美名は、そんな綾波をじっと見つめた。


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