この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
eyes to me~ 私を見て
第63章 片恋の終わり

桃子の瞳は、三広しか映して居ないのだろう。
愛らしい唇は、僅かに小さく開き歌を口ずさみ、華奢な指先はドラムが刻むリズムに合わせ忙しく動いている。
初めて会った頃の、瓶底眼鏡に野暮ったいスカートを引きずっていた姿を思い出すと、可笑しくて思わず笑いが溢れてしまう。
そんな桃子は、三広と思いが通じ合い、そして蛹が蝶になる様に綺麗になっていった。
由清が長野の合宿の時から抱いていた淡い想いは何処にも吐き出されないままいつの間にか大きく膨らんでいる。
「よ――じぎ――!俺は……俺はアアアアア」
いつの間にか泣いている真理に首を締められていた。由清は考え事をする余裕など吹っ飛び、裏拳で真理を殴り反撃する。
「ぐあ――っ」
見事にそれは眉間にヒットした。
真理は叫びを上げて倒れる。
同時に、クレッシェンドのリハーサルのステージが終了して辺りからは拍手と歓声が起きた。
愛らしい唇は、僅かに小さく開き歌を口ずさみ、華奢な指先はドラムが刻むリズムに合わせ忙しく動いている。
初めて会った頃の、瓶底眼鏡に野暮ったいスカートを引きずっていた姿を思い出すと、可笑しくて思わず笑いが溢れてしまう。
そんな桃子は、三広と思いが通じ合い、そして蛹が蝶になる様に綺麗になっていった。
由清が長野の合宿の時から抱いていた淡い想いは何処にも吐き出されないままいつの間にか大きく膨らんでいる。
「よ――じぎ――!俺は……俺はアアアアア」
いつの間にか泣いている真理に首を締められていた。由清は考え事をする余裕など吹っ飛び、裏拳で真理を殴り反撃する。
「ぐあ――っ」
見事にそれは眉間にヒットした。
真理は叫びを上げて倒れる。
同時に、クレッシェンドのリハーサルのステージが終了して辺りからは拍手と歓声が起きた。

