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eyes to me~ 私を見て
第63章 片恋の終わり

「肝試し、出来なくて悔しかったよね」
「そうだったね……」
「リベンジ出来たらいいのに……」
桃子が懐かしむいっぽう、由清は、あの合宿の夜、桃子に初めて心を動かした瞬間を胸に甦らせていた。
(あの時……抱き締めていたら……)
"もしも"は、無い。
合宿は終り、あの時に一緒に居た翔大は日本には居ないし、桃子は既に三広の物だ。
あの頃と、変わってしまっている事が多すぎる。
(変われていないのは……俺だけかな……)
「あ!もう本当に戻らないとまずくない?
……私も手伝いに行かなきゃ!じゃあ、アンソニー、頑張って」
桃子がテントから出ようとしたその時、由清は静かな声で、だがキッパリと言った。
「……俺は、桃子ちゃんが好きだ」
「そうだったね……」
「リベンジ出来たらいいのに……」
桃子が懐かしむいっぽう、由清は、あの合宿の夜、桃子に初めて心を動かした瞬間を胸に甦らせていた。
(あの時……抱き締めていたら……)
"もしも"は、無い。
合宿は終り、あの時に一緒に居た翔大は日本には居ないし、桃子は既に三広の物だ。
あの頃と、変わってしまっている事が多すぎる。
(変われていないのは……俺だけかな……)
「あ!もう本当に戻らないとまずくない?
……私も手伝いに行かなきゃ!じゃあ、アンソニー、頑張って」
桃子がテントから出ようとしたその時、由清は静かな声で、だがキッパリと言った。
「……俺は、桃子ちゃんが好きだ」

