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eyes to me~ 私を見て
第63章 片恋の終わり

これ以上、気持ちのままに突っ走ってしまったら、桃子は深く傷つくだろう。
彼女が由清を憎からず思っていた事を、感じ取っていた。
だが、それは三広への思いには到底及ばない。
桃子の涙を、何とかして止めたいーーと思った。
捕まえて、滅茶苦茶に抱き締めたくなる衝動を懸命に堪えながら笑顔を作る。上手く笑えているのか自信は無かった。
「……世界で一番は……あいつ?」
桃子は俯くと、涙を拭って首を振った。
「一番は……お姉ちゃんだよ」
「え……」
桃子は輝く様な笑顔を由清に向ける。その瞳からまた一筋涙が流れた。
「一番はお姉ちゃん……二番目にアンソニー……
三広君は……それとは違う、特別枠の大切な人……なの」
彼女が由清を憎からず思っていた事を、感じ取っていた。
だが、それは三広への思いには到底及ばない。
桃子の涙を、何とかして止めたいーーと思った。
捕まえて、滅茶苦茶に抱き締めたくなる衝動を懸命に堪えながら笑顔を作る。上手く笑えているのか自信は無かった。
「……世界で一番は……あいつ?」
桃子は俯くと、涙を拭って首を振った。
「一番は……お姉ちゃんだよ」
「え……」
桃子は輝く様な笑顔を由清に向ける。その瞳からまた一筋涙が流れた。
「一番はお姉ちゃん……二番目にアンソニー……
三広君は……それとは違う、特別枠の大切な人……なの」

