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eyes to me~ 私を見て
第64章 獣と獣の対決

「今、持って参りますので……」
増本はソファに浅く腰掛け、ドアの方をチラリと見る。
「それで、大事なイベントよりも私に会う事を優先された理由が何か、教えていただけますか?」
綾波は口の端を上げ、テーブルの上で手を組んだ。
「……砂糖が来てからお話します」
「そんなに、甘いのがお好きですか?面白い人ですね」
「まあ、食べ物でも……女でも……甘い物は大好物ですよ……俺は」
綾波がそう言うと、増本はクスクスと笑った。
「ほう……では、美名さんは……相当甘く貴方を酔わせているのでしょうね」
「……貴方もそうでしょう」
綾波は眼鏡の中の瞳を煌めかせた。
増本は、自分の手元の紅茶を一口含みながら僅かに首を傾げて綾波を見返す。
「貴方にとっての、西野未菜も……そうなんじゃないんですか」
その言葉に、増本の表情から笑顔が消えた。
増本はソファに浅く腰掛け、ドアの方をチラリと見る。
「それで、大事なイベントよりも私に会う事を優先された理由が何か、教えていただけますか?」
綾波は口の端を上げ、テーブルの上で手を組んだ。
「……砂糖が来てからお話します」
「そんなに、甘いのがお好きですか?面白い人ですね」
「まあ、食べ物でも……女でも……甘い物は大好物ですよ……俺は」
綾波がそう言うと、増本はクスクスと笑った。
「ほう……では、美名さんは……相当甘く貴方を酔わせているのでしょうね」
「……貴方もそうでしょう」
綾波は眼鏡の中の瞳を煌めかせた。
増本は、自分の手元の紅茶を一口含みながら僅かに首を傾げて綾波を見返す。
「貴方にとっての、西野未菜も……そうなんじゃないんですか」
その言葉に、増本の表情から笑顔が消えた。

