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eyes to me~ 私を見て
第64章 獣と獣の対決

増本は綾波から目を逸らし、何処か遠くを見つめた。
綾波は増本から目を離さずにゆっくりと話す。
「西野未菜を……歌姫としてではばく、一人の女として愛しているのでしょう?……だが、彼女はOMIの社長の……」
綾波はそこで一旦言葉を切った。
増本は唇を結び、無表情に何かを見つめている。その瞳には蒼い焔が揺らいでいた。その目には、部屋に飾られている西野の笑顔の大きなパネルが映っていた。
「OMIが、西野をデビュー当初からヘビープッシュした裏にはそういう事情があった。見返りとして、デビューと全面的なバックアップを保証された。
愛人契約ですね……貴方は、西野を売り出す為にやむをえない、と自分に言い聞かせ、マネージャーとして彼女をサポートする事で恋心をやり過ごそうとした……」
広い応接に、綾波の低い涼やかな声が響いた。
綾波は増本から目を離さずにゆっくりと話す。
「西野未菜を……歌姫としてではばく、一人の女として愛しているのでしょう?……だが、彼女はOMIの社長の……」
綾波はそこで一旦言葉を切った。
増本は唇を結び、無表情に何かを見つめている。その瞳には蒼い焔が揺らいでいた。その目には、部屋に飾られている西野の笑顔の大きなパネルが映っていた。
「OMIが、西野をデビュー当初からヘビープッシュした裏にはそういう事情があった。見返りとして、デビューと全面的なバックアップを保証された。
愛人契約ですね……貴方は、西野を売り出す為にやむをえない、と自分に言い聞かせ、マネージャーとして彼女をサポートする事で恋心をやり過ごそうとした……」
広い応接に、綾波の低い涼やかな声が響いた。

