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eyes to me~ 私を見て
第64章 獣と獣の対決

増本は、紙の束を握りしめ、滅茶苦茶に破り始めた。
紙の吹雪が部屋に舞い、綾波の前髪に貼り付く。
ゆっくりと、優美にも見える仕草で髪を掻き上げると、白い紙片が綾波と増本の間に落ちる。
ヒラヒラと紙片が床に落ちようとした瞬間、増本が叫びながら飛び掛かって来た。
綾波は素早く身を屈め、かわすと同時に腕をねじ上げた。
「ぐあっ……」
「他にもあります……貴方がした事だけでなく……西野のやった事も分かっていますよ……」
「な……何が……望みなんだ……」
「もう二度と、プリキーに……美名に近付かない事です。これは、取り引きです」
綾波は、ねじ上げる力を強めたり緩めたりしながら語りかける。
紙の吹雪が部屋に舞い、綾波の前髪に貼り付く。
ゆっくりと、優美にも見える仕草で髪を掻き上げると、白い紙片が綾波と増本の間に落ちる。
ヒラヒラと紙片が床に落ちようとした瞬間、増本が叫びながら飛び掛かって来た。
綾波は素早く身を屈め、かわすと同時に腕をねじ上げた。
「ぐあっ……」
「他にもあります……貴方がした事だけでなく……西野のやった事も分かっていますよ……」
「な……何が……望みなんだ……」
「もう二度と、プリキーに……美名に近付かない事です。これは、取り引きです」
綾波は、ねじ上げる力を強めたり緩めたりしながら語りかける。

