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第65章 castle in the air

｢本番で流血はよしてくれよ……爽やかなクレッシェンドのイメージが台無しになる！｣

　祐樹が顔をしかめて小言を言う。三広は、何故か真っ赤になり咳き込んだ。更に流血したらしく、タオルが赤く染まる。

｢うわ――っ！興奮する要素が今どこにあるんだっ｣

｢本番、ていうワードに反応したんじゃないですか？｣

　さらり、と言って冷静にタオルを交換するのはマイカだった。皆が唖然とする。暗黒は腕を組んで大きく頷いた。

｢うんうん！流石マイカちゃん！腹が据わってるね～さすが俺の嫁候補っ！｣

｢アホー！｣

｢何を寝言を言ってる！｣

｢全く～っ見境いないわね！

｢止めなさい！｣

　即、健人と豚彦、瞬と髑髏川にぶん殴られた。