この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
eyes to me~ 私を見て
第65章 castle in the air

「ヤモリさ……っ」
美名は、しゃくり上げてしまい、上手く喋れない。
ヤモリは、小さな子供をあやす様に、美名をそっと両腕で包み込んだ。
皆、しんみりと二人を見ている。ヤモリはポケットから綺麗に折り畳まれた水色のハンカチを美名に差し出した。
「さて、俺はもうすぐ出番だから、行ってくるよ。
クレッシェンドも、ボンバーちゃんも、宜しく!
……美名さん、ステージでは、素敵な笑顔を見せてね」
「ハイッ!」
「ハ、ハイイッ!」
クレッシェンドとボンバーの面々が、深々と頭を下げた。
すると、バタバタという足音と共に、健人の絶叫が聞こえて来て、テントの入り口に顔をヌッと出した。
「ヤモリさん――!スッ……スタンバイお願いいたします――!」
「はいはい……では皆さん、後でね」
ヤモリは悠々とした仕草で出ていった。
美名は、しゃくり上げてしまい、上手く喋れない。
ヤモリは、小さな子供をあやす様に、美名をそっと両腕で包み込んだ。
皆、しんみりと二人を見ている。ヤモリはポケットから綺麗に折り畳まれた水色のハンカチを美名に差し出した。
「さて、俺はもうすぐ出番だから、行ってくるよ。
クレッシェンドも、ボンバーちゃんも、宜しく!
……美名さん、ステージでは、素敵な笑顔を見せてね」
「ハイッ!」
「ハ、ハイイッ!」
クレッシェンドとボンバーの面々が、深々と頭を下げた。
すると、バタバタという足音と共に、健人の絶叫が聞こえて来て、テントの入り口に顔をヌッと出した。
「ヤモリさん――!スッ……スタンバイお願いいたします――!」
「はいはい……では皆さん、後でね」
ヤモリは悠々とした仕草で出ていった。

