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eyes to me~ 私を見て
第65章 castle in the air

「お姉ちゃん……」
桃子は涙ぐみ、美名の頭を撫でた。
真理も目を赤くして、しきりにうなずいている。
「か――っ!大人の男だね――!女子にタッチしても厭らしさを感じさせない……さり気なさ!ああいう技を俺もいつか会得を――」
「真理には一生無理だろ」
「無理だね」
由清と桃子が直ぐ様突っ込みを入れた。
「ぎゃあ――!お前たちっ……何もそんなにバッサリと切り捨てなくても!」
真理達が大騒ぎする中、美名はヤモリが差し出してくれたハンカチで目尻を拭った。
「美名ちゃん、テレビで会場の様子を見れるよ?」
三広が、ニュースの中継の画面を切り替える。美名は目を丸くした。
紅い西陽が射す日比谷野音を、無数の人の頭が埋め尽くしているのだ。
桃子は涙ぐみ、美名の頭を撫でた。
真理も目を赤くして、しきりにうなずいている。
「か――っ!大人の男だね――!女子にタッチしても厭らしさを感じさせない……さり気なさ!ああいう技を俺もいつか会得を――」
「真理には一生無理だろ」
「無理だね」
由清と桃子が直ぐ様突っ込みを入れた。
「ぎゃあ――!お前たちっ……何もそんなにバッサリと切り捨てなくても!」
真理達が大騒ぎする中、美名はヤモリが差し出してくれたハンカチで目尻を拭った。
「美名ちゃん、テレビで会場の様子を見れるよ?」
三広が、ニュースの中継の画面を切り替える。美名は目を丸くした。
紅い西陽が射す日比谷野音を、無数の人の頭が埋め尽くしているのだ。

