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eyes to me~ 私を見て
第15章 歌姫の妹
「いやあっ――!」

 叫んで目覚め、綾波の部屋の天井を見た時に、夢を見ていたのだとようやく理解した。
 思わず首に触れる。
 何も異状が無いとわかると、強ばっていた身体の力が抜けた。

「はあ~夢で疲れちゃった」

 色々とあり得ない。

(何故しょう君が夢に出てきて告白して来るのよ)

 ふと、昨夜のステージで将大がこちらを熱く見詰めた時の事を思い出して、胸がざわめいたが、頭を振って打ち消す。

「変な事を考えたらダメ!これから一緒に仕事する仲間になるんだし……はあ……どうしよう」

 一夜明けて、ますます色んな不安が頭をもたげてくる。
 元カレと、怖そうな人に、ナヨナヨした男の子。

 ――あの三人とデビューするのか……
 大丈夫なんだろうか?
 志村さんには考えがあるのだろうけど……

「あ――っ!もう考えるのやめ!」

 美名は、ベッドから降りて寝室を出て綾波を探した。



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