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eyes to me~ 私を見て
第66章 eyes to me~私を見て




「あらーー!私はと――っても可愛い少年だったわよ――!

 真理君みたいな口の減らない悪ガキぼ・う・ずなんかじゃなかったからね――っ!このこのこの――っ」

「ひい――っ」



 志村に、拳で頭をグリグリされて真理は悲鳴を上げた。



「……お約束のパターンだよね」



 由清が苦笑いした。



「本当にね……ウフフ」



 美名は、はた、と緊張が解けているのに気付く。

 じゃれ合う真理と志村の絡み合いはエスカレートしていた。志村は真理を床に倒してプロレス技をかけている。

 真理は両手をバンバン床に打ち付けて必死に叫んだ。



「ギャアっ……ギブギブギブ――っ!命だけは助け――っ」

「おーっほっほ!完了ね!」



 志村は高笑いすると、真理の尻をバシッと叩いた。



「うえ~……ひで~よオッサン……本番前にナーバスになってる脆いハートの俺を苛めるなんて……ん?」



 真理は、起き上がり肩をぐるりと回す。



「肩凝りが治ってる!?何が起こったんだ!」



 志村は、人差し指を顔の前で揺らして悪戯に笑った。



「ウフフフ……私の必殺ツボ押し治療よ~!効いたみたいね!」

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