この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
eyes to me~ 私を見て
第66章 eyes to me~私を見て

声がくぐもって聞こえにくい。
祐樹は耳に神経を集中するが、電話の向こうの騒音が邪魔をする。
昼間話した時よりも良くない。
「綾波……無事なんだな?」
『……ああ……とかな』
いつもの、憎たらしい程の余裕な低い笑い声に安堵する。
最悪の結果にはならずにすんだようだ。
「もうすぐプリキーの出番だぞ……美名さんに、声を聞かせて安心させてやったらどうだ」
『……会って……の……に……とく』
「ん……?なんだ……会ってからの楽しみに取っておく、てか?」
祐樹は呆れた。
「お前はそりゃ楽しいだろうけど、待つ身にもなれよ~!全く……サドで変態な奴だなっ」
綾波は向こうで楽しそうに笑っている。

