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eyes to me~ 私を見て
第66章 eyes to me~私を見て


「お、おお――い!プリキー本当に出番だぞっ!

……ヤモリさんがさっきから上手く繋げてるけど……」



 ゴールドはまじろうの姿の健人が、ステージ袖に小走りにやって来る。

 今や、皆が脱線して騒いでしまい収拾が付かない状態だった。

 美名は、健人の報せに、真顔になり深呼吸すると、突然頭の先から抜ける様な高いシャウトを放つ。



「う、うわっ」



 真理や由清は飛び退き、髑髏川達は目を丸くする。

 壁に凭れたまま爆睡していた野村は目を醒まして口をポカンと開け、亮介と三広は吃驚してお互いの手を握り合った。

 マイカと桃子は、それぞれの手にお手製の"プリキータオル"を握り締めジャンプしながら回し、歓喜する。



「きゃあ――!でたあ――!お姉ちゃんの本気シャウト――!」

「美名さん、カッコイ――!」



 志村と大室は、目を輝かせて、激しく踊り始めている。



「美名ちゃ――ん!そうよ――!秋の夜長をブッ飛ばす位に叫んじゃいなさい――!キャアア」




 綾波との電話を終え、戻ってきた祐樹は、美名のどこまでも通る、高い声に衝撃に似た感動を覚え立ち尽くした。




「……綾波……お前の姫様は、スゲーよ」



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