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eyes to me~ 私を見て
第66章 eyes to me~私を見て

由清と真理は目配せをすると、コミカルなリズムを刻み始めた。美名はギターをピンクはまじろうに預け、長いドレスの裾を膝まで大胆に持ち上げ、ヒールでステップを踏む。
「おおっ……」
袖で見ていた男子達が目を見張り、美名の美しい白い脚が優美ささえ感じる動きで踊るのを見つめる。
三広は案の定、鼻から鮮血を噴き出し倒れた。
「んも――!三広君ったらエッチなんだから!何処を見てるのっ?」
桃子は、亮介と暗黒をまとめて裏拳で殴り飛ばした。
「ぐぼ――っ」
「な、何故――っ」
美名は、リズムに合わせて軽やかに踊りターンすると、ヒールにつまづいてよろけてしまった。
「あっ――」
「美名ちゃ――ん!危ない!」
会場から悲鳴が上がると、ステージ袖に控えていたはまじろう達が忍者の如く素早く現れ、よろけた美名の身体を支え、高々と抱き上げた。
「キャッホ――!気持ちいい――!」
美名が笑顔で手を広げて叫ぶと、口笛と大きな拍手が起こった。

