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eyes to me~ 私を見て
第15章 歌姫の妹
「お姉ちゃん、ちゃんと受け止めてよね!うさうさが可哀想でしょっ」
桃子が、相変わらずの瓶底眼鏡の顔でこちらを見た。
「なんだ、気がついてたの?」
靴を脱ぎ部屋へ入り、桃子が製作した人形を手に取りその完成度の高さに感嘆していると、耳を引っ張られ無理矢理桃子の方を向かされる。
「イタタタタタ何よ!」
桃子は眼鏡をずらして美名の顔をじいっと見た。
「なんか顔が違う」
「え!?」
「なんか、全体的に違う!お姉ちゃん、何かあった?」
桃子は美名の事になると異様に勘が鋭い。
電話でも、声の調子で彼女の様子を察してしまうのだ。
小さな頃から仕事で母が家を空ける事が多く、ふたりは色々協力して生活してきた。
母子家庭だったから尚更だった。
母が仕事に集中出来るように家事は分担でやっていたから、お陰で料理も一通り出来るしその点は良かったかも知れない。
桃子が、相変わらずの瓶底眼鏡の顔でこちらを見た。
「なんだ、気がついてたの?」
靴を脱ぎ部屋へ入り、桃子が製作した人形を手に取りその完成度の高さに感嘆していると、耳を引っ張られ無理矢理桃子の方を向かされる。
「イタタタタタ何よ!」
桃子は眼鏡をずらして美名の顔をじいっと見た。
「なんか顔が違う」
「え!?」
「なんか、全体的に違う!お姉ちゃん、何かあった?」
桃子は美名の事になると異様に勘が鋭い。
電話でも、声の調子で彼女の様子を察してしまうのだ。
小さな頃から仕事で母が家を空ける事が多く、ふたりは色々協力して生活してきた。
母子家庭だったから尚更だった。
母が仕事に集中出来るように家事は分担でやっていたから、お陰で料理も一通り出来るしその点は良かったかも知れない。