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eyes to me~ 私を見て
第66章 eyes to me~私を見て





「ほらっ――堺ちゃんも諭吉五枚位、賭けときなさいよっ!」

「僕は賭けたくありませんから!」

「人生、時には賭けに出ないと!日本男児でしょ?

 バシイッといっちゃいなYO☆オーッホホホ」

「訳がわかりませんよチーフー!」



 後部席でキャッキャと騒いでいた二人は、運転手が急ハンドルを切り交差点に入った時に左側に倒れてしまう。



「ひゃあ――っ?」

「な、なに何々っ」



 二人は折り重なったまま唖然とした。



「すいません。ちょっと、運転手さんに急いでもらうので……」



 智也は掌を合わせて詫びた。



「後ろのお二人さんも、ベルトして下さいよ~!

僕が知る最速で行ける裏道をフルスピードでかっ飛ばしますから!」



 綺麗な白髪の運転手は、嬉しそうに鼻唄を歌い始める。



「……くれぐれも、捕まらない様に気を付けて」



 智也に言われると、運転手は下手なウインクをした。



「わかってますよ――!いやあ、ワクワクするなあ、こういうの久しぶりで!ハハハ!」





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