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eyes to me~ 私を見て
第66章 eyes to me~私を見て
皆は、手を振ったり投げキッスをしたり、踊ったり、ピックを投げたりしながらステージから袖へ捌けていった。
「わ――!楽しかったね!」
三広がピョンピョンと兎の様に跳ねていると、桃子が走ってきて飛び付いた。そのまま抱き合い、奥に積まれている大量のはまじろうの脱け殻……つまり、用済みになり脱いである衣装だが――その中へと倒れ込んでしまう。
「うわ――っ!なんと大胆な!」
「羨ましい―ん」
豚彦と瞬が囃し立て、それを見ていた由清は独り、苦く笑った。
「あふ……眠」
「何だよ、野村、もう電池切れか?打ち上げまで持たせろよ~!」
野村は、トロンとした目で「うん……」と返事をするが、亮介に倒れかかってきた。
「うわ――!な、何だよっ」
「ぐ――……」
「勘弁してくれよなっ!」