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eyes to me~ 私を見て
第66章 eyes to me~私を見て





 美名の瞳にみるみる力が宿り、強い光が灯る。

 目尻の涙をゴシゴシ拭いて、マイカに聞いた。



「いつから……コールが起こってるの?」

「皆さんが裾に捌けてから直ぐにです!もう五分以上経ってます」



 美名は、ふらつきながらも立ち上がり、ギターを持とうとする。



「ま……待ちなさい!もう体力が殆ど残ってないでしょ?」



 志村が美名を止めようと腕を掴んだ時、グレーの作業着を着た、腕に

"正規スタッフ"と書かれた腕章をした若い男性がやって来て、マイカを咎める様に言った。



「竹下さん、お客をいつまで放置してるの?

 終了なら終了で、客電点けてアナウンスをして下さい」

「あっ……すいみません……で、でも」



 マイカは、笑顔を絶やさないままその男に会釈をした。

 他の者たちは、スタッフの横柄な態度にムッとしている。





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