この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
eyes to me~ 私を見て
第15章 歌姫の妹
「で?」
桃子は、編みぐるみを大きな紙袋にしまいながら美名を軽く睨む。
「で?って……」
「何で、何日も留守したみたいに家の中が空っぽなのよ?旅行にでも行ってた?それともどこぞの怪盗にでも誘拐されてたの?はいっ!十秒以内に答えて!」
桃子はカウントを始める。
「じゅーう、きゅう、はち」
「わかったわかった!話すから!」
その時チャイムが鳴った。
「は、は――い!」
ドアを開けると意外な人物が立っていて、仰天した美名はよろめいた。
「し、しょう君?」
「美名……突然ごめん」
翔大は、この間家に来た時の様な宅配業者の制服では無く、普段着だった。
普段着というより、プロにコーディネートしてもらったみたいにビシッと決まっている。
そのままステージに上がってもおかしくない位。
思わず見とれていると、翔大は小さな夏の花のブーケを差し出してきた。
「えっ……?」
桃子は、編みぐるみを大きな紙袋にしまいながら美名を軽く睨む。
「で?って……」
「何で、何日も留守したみたいに家の中が空っぽなのよ?旅行にでも行ってた?それともどこぞの怪盗にでも誘拐されてたの?はいっ!十秒以内に答えて!」
桃子はカウントを始める。
「じゅーう、きゅう、はち」
「わかったわかった!話すから!」
その時チャイムが鳴った。
「は、は――い!」
ドアを開けると意外な人物が立っていて、仰天した美名はよろめいた。
「し、しょう君?」
「美名……突然ごめん」
翔大は、この間家に来た時の様な宅配業者の制服では無く、普段着だった。
普段着というより、プロにコーディネートしてもらったみたいにビシッと決まっている。
そのままステージに上がってもおかしくない位。
思わず見とれていると、翔大は小さな夏の花のブーケを差し出してきた。
「えっ……?」