この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
eyes to me~ 私を見て
第66章 eyes to me~私を見て
「――?」
美名は、呼ばれたような気がして振り返った。
「お姉ちゃん、急に動かないで」
桃子が頬を膨らませ、背中のボタンを外していく。
「ごめ~ん……なんか、空耳かな……」
ボタンが一つ一つ外されるたび、身体の緊張が解れていった。
「あ――本当に脱ぐのが勿体ない……こんなに似合うのに……」
桃子は惜しそうに、背中の一番上のホックを外す。
「毎日こういうの、着ればいいのに――」
「無理言わないでよ……」
美名は苦笑した。