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eyes to me~ 私を見て
第66章 eyes to me~私を見て
美名は、手首を一つに纏められ壁に押し付けられていた。
高幡は、嘗める様に美名の全身を見つめる。
気弱そうに見えた高幡だが、手首を掴むその力は凄まじかった。
痛みさえ感じる。
「あ……あの……離して下さ……私……行かなくちゃ……」
怖さを堪え、辿々しくなってしまう言葉がもどかしい。
本当は、大声で叫びたいのに……
高幡は、空いた方の手で美名のシャツを捲り上げると、脇腹を撫でた。
「――!」
寒気と恐怖が一緒に美名を襲う。
高幡は、美名の反応を見て冷たく笑った。
「色んな男にやらせて来たくせに、ビビる事ねーだろ」
「やだ……っ……止めて……」
美名は、力無く首を振るしか出来ない。