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eyes to me~ 私を見て
第66章 eyes to me~私を見て
「高幡君……っ」
佐藤は、高幡の後ろ姿に呼び掛けた。高幡は一度振り向き、また項垂れて連行されていった。
高幡が出ていった後も、綾波は鋭くその方向を睨んでいた。
「桃子は大丈夫か」
「健人君とマイカちゃんが、医務室に連れてったわ……今は根本君が付いてるはずよ」
ペコの答えに、綾波は息をつく。
「そうか……」
「桃子……っ?桃子がどうか……?」
立ち上がろうしてよろめく美名を素早く支えたのは綾波の腕だった。