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eyes to me~ 私を見て
第66章 eyes to me~私を見て
美名は、綾波の腕から抜け出ようとするが、指で唇に触れられ、身体が痺れて抵抗出来なくなってしまった。
ステージでは、ボンバーのメンバーが、何処から持ってきたのか、三輪車を乗り回して笑いを取っている。
「は……早く……行かなきゃ」
「……その前に」
綾波の手が、美名の頬を撫でた。
美名は睫毛を震わせて、彼を睨む。
「……私……怒ってるんだからね」
綾波は、美名の総てを目に焼き付けたい、と思いながら見つめた。
離れている間、美名の姿を幾度、胸に甦らせたことだろう。
その甘い髪に触れて口付けたいと、胸苦しさにのたうち回り、声を聞きたい、と願っていた。
美名も同じだったのだろうか。
ひたむきな熱を送る瞳が、想いを語っていた。
ステージでは、ボンバーのメンバーが、何処から持ってきたのか、三輪車を乗り回して笑いを取っている。
「は……早く……行かなきゃ」
「……その前に」
綾波の手が、美名の頬を撫でた。
美名は睫毛を震わせて、彼を睨む。
「……私……怒ってるんだからね」
綾波は、美名の総てを目に焼き付けたい、と思いながら見つめた。
離れている間、美名の姿を幾度、胸に甦らせたことだろう。
その甘い髪に触れて口付けたいと、胸苦しさにのたうち回り、声を聞きたい、と願っていた。
美名も同じだったのだろうか。
ひたむきな熱を送る瞳が、想いを語っていた。