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eyes to me~ 私を見て
第66章 eyes to me~私を見て
綾波の長い指が、美名の額の曲線をなぞり、眉に触れ、生まれたての鳥の雛に触れるかの様に、まぶたを撫でる。
美名が瞬きをすると同時に、大粒の涙が溢れて指を濡らした。
「も、もう……次は無いから!」
震える唇から、誰にも聞かせたくない可愛い泣き声が漏れる。
誰にも渡さない。俺だけの愛しい美名。
美名の左手を取ると、薬指にある指輪を見て微笑む。
「ちゃんと付けてたな……いい子だ」
頬を紅く染めて俯くと、綾波に顎をつかまれた。
「下を向くな。俺を見ろ」
「……剛さ……」
「どうしたら、許してくれるんだ?
怒ってるんだろう?」
綾波は、低く、蕩かす様な甘い声で美名を酔わせた。
美名が瞬きをすると同時に、大粒の涙が溢れて指を濡らした。
「も、もう……次は無いから!」
震える唇から、誰にも聞かせたくない可愛い泣き声が漏れる。
誰にも渡さない。俺だけの愛しい美名。
美名の左手を取ると、薬指にある指輪を見て微笑む。
「ちゃんと付けてたな……いい子だ」
頬を紅く染めて俯くと、綾波に顎をつかまれた。
「下を向くな。俺を見ろ」
「……剛さ……」
「どうしたら、許してくれるんだ?
怒ってるんだろう?」
綾波は、低く、蕩かす様な甘い声で美名を酔わせた。