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eyes to me~ 私を見て
第66章 eyes to me~私を見て



 美名は、涙を拭くと、綾波をキッと見すえた。



 ――怒った顔をしても、可愛くて仕方がない。



「好きなだけ、気の済むまで……怒って、なじってくれ。何なら、殴られたって平気だ……ただ股間を蹴り上げるのだけは勘弁してくれ」

「わかってる癖に……っ!……私が……何を言いたいのか、わかるでしょう?」



 美名は、泣きそうに顔を歪めたり、眉をしかめたり、唇を尖らせたり、くるくると表情を変える。

 どんな顔も、どんな涙も、腕の中でいつまでも見ていたい。



「いい機会だ。ガッツリ言っとけ。最初が肝心なんだからな」



 綾波は、低く笑った。



「さ……最初って……何の最初……なのよ」



 美名は、綾波の頬を軽くつねる。



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