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eyes to me~ 私を見て
第15章 歌姫の妹
 このままくっついて居たら本当に変な気持ちになりそうだった。

「あ、ありがとう」

 胸を押して離れようとしたら、一瞬ギュッと強く力を込められた。

「!?」

 ビックリして見上げたら、呑み込もうとでもする様に熱い眼差しで翔大が見ている。
 カアッと身体と頬が沸騰したように熱くなってしまった。
 そんな美名の反応に、クスリと笑い、やっと力を緩めてくれた。
 そのまま解放されるかと思いきや、美名の手を強く握ってくる。

「はぐれたら困るしな」
「……!」
「わ――!いい考え――!桃子も繋ぐ――!」

 桃子は、翔大の空いた手を嬉々として握り鼻唄を歌い始めた。
 翔大はフフフと笑い、ちらりと魅惑的な眼差しを向けてきて、美名は思わず顔を逸らしてしまう。

 ――どうしよう、多分私、まだ顔が赤い。耳も赤いかも……




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