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eyes to me~ 私を見て
第15章 歌姫の妹
ドキッとして振り返ると、翔大が肩を抱いたまま、階段を下り始めた。
「まだ四階だよ?今からそんなじゃ上まで無理だろ。エレベーターで行こう」
キャラメイトのエレベーターはいつまで経っても到着しない。
動かない表示を見上げて翔大が溜め息を吐いた。
「急ぐ事ないよ。桃子ちゃんも好きにしてるだろ?けど美名、相変わらず体力無いよな」
肩に置かれた翔大の掌が熱い。
どうしても、そこに意識が集中してしまい、美名はぎこちなく笑ったが、翔大は手を離そうとしない。
「あの……」
「ん?」
涼やかな瞳が覗き込む。
心臓が跳ねてしまうのは何故だろう。
翔大を好きだったのは昔の事なのに。
「昨日の志村さんの話……」
「ああ、アレね。実は今日志村さんとまた話してきたんだ。呼ばれてさ」
「そうなの?」
「また細かい計画を詰めたいからメンバーの皆と話しましょう、て話をして、ビジュアルのイメージを検討しようって言われてブティックへ連れていかれた」
「ああ……だから今日バッチリ決まってるんだね!」
「そう?」
「うん、スゴくカッコいい」
言ってしまってから急に恥ずかしくなり頬が熱くなる。
翔大が何か言いかけて唇を動かした時にチーンと音がしてエレベーターが到着した。
「まだ四階だよ?今からそんなじゃ上まで無理だろ。エレベーターで行こう」
キャラメイトのエレベーターはいつまで経っても到着しない。
動かない表示を見上げて翔大が溜め息を吐いた。
「急ぐ事ないよ。桃子ちゃんも好きにしてるだろ?けど美名、相変わらず体力無いよな」
肩に置かれた翔大の掌が熱い。
どうしても、そこに意識が集中してしまい、美名はぎこちなく笑ったが、翔大は手を離そうとしない。
「あの……」
「ん?」
涼やかな瞳が覗き込む。
心臓が跳ねてしまうのは何故だろう。
翔大を好きだったのは昔の事なのに。
「昨日の志村さんの話……」
「ああ、アレね。実は今日志村さんとまた話してきたんだ。呼ばれてさ」
「そうなの?」
「また細かい計画を詰めたいからメンバーの皆と話しましょう、て話をして、ビジュアルのイメージを検討しようって言われてブティックへ連れていかれた」
「ああ……だから今日バッチリ決まってるんだね!」
「そう?」
「うん、スゴくカッコいい」
言ってしまってから急に恥ずかしくなり頬が熱くなる。
翔大が何か言いかけて唇を動かした時にチーンと音がしてエレベーターが到着した。