この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
eyes to me~ 私を見て
第15章 歌姫の妹
 ドキッとして振り返ると、翔大が肩を抱いたまま、階段を下り始めた。

「まだ四階だよ?今からそんなじゃ上まで無理だろ。エレベーターで行こう」

 キャラメイトのエレベーターはいつまで経っても到着しない。
 動かない表示を見上げて翔大が溜め息を吐いた。

「急ぐ事ないよ。桃子ちゃんも好きにしてるだろ?けど美名、相変わらず体力無いよな」

 肩に置かれた翔大の掌が熱い。
 どうしても、そこに意識が集中してしまい、美名はぎこちなく笑ったが、翔大は手を離そうとしない。

「あの……」
「ん?」

 涼やかな瞳が覗き込む。
 心臓が跳ねてしまうのは何故だろう。
 翔大を好きだったのは昔の事なのに。

「昨日の志村さんの話……」
「ああ、アレね。実は今日志村さんとまた話してきたんだ。呼ばれてさ」
「そうなの?」
「また細かい計画を詰めたいからメンバーの皆と話しましょう、て話をして、ビジュアルのイメージを検討しようって言われてブティックへ連れていかれた」
「ああ……だから今日バッチリ決まってるんだね!」
「そう?」
「うん、スゴくカッコいい」

 言ってしまってから急に恥ずかしくなり頬が熱くなる。
 翔大が何か言いかけて唇を動かした時にチーンと音がしてエレベーターが到着した。




/1955ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ