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eyes to me~ 私を見て
第15章 歌姫の妹
「あっ。来た来た!珍しく誰も乗ってないね」
美名は、恥ずかしさを誤魔化す様に、翔大から離れてエレベーターへ先に乗り込む。
乗り込んできた翔大が、手をギュッと握ってきた。
「……!」
振り払おうと思ったが、翔大を見上げて瞳がぶつかると、身体が固まってしまう。
狭いエレベーターの中、変な緊張で息が詰まりそうだ。
「――綾波って人」
低い声が響く。
「え?」
「恋人なの?」
「……え、えっと」
他の人に話して良い事なのだろうか。
迷っていたら、翔大は空いた片手を壁に突き、顔を近付けてきた。
危険を感じ、美名は顔を逸らしたが、手を振り払う事が出来ない。
「……美名は変わらないね」
「?」
「そうやって、突き放せない所とかさ」
翔大は、低く笑って美名の髪にそっと触れた。
美名は、恥ずかしさを誤魔化す様に、翔大から離れてエレベーターへ先に乗り込む。
乗り込んできた翔大が、手をギュッと握ってきた。
「……!」
振り払おうと思ったが、翔大を見上げて瞳がぶつかると、身体が固まってしまう。
狭いエレベーターの中、変な緊張で息が詰まりそうだ。
「――綾波って人」
低い声が響く。
「え?」
「恋人なの?」
「……え、えっと」
他の人に話して良い事なのだろうか。
迷っていたら、翔大は空いた片手を壁に突き、顔を近付けてきた。
危険を感じ、美名は顔を逸らしたが、手を振り払う事が出来ない。
「……美名は変わらないね」
「?」
「そうやって、突き放せない所とかさ」
翔大は、低く笑って美名の髪にそっと触れた。