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eyes to me~ 私を見て
第16章 愛を囁く騎士、揺れる歌姫

振り上げた拳は、翔大にそっと掴まれてしまう。
「いや、ごめんな。俺が忘れてる様な事を覚えててくれて、何か嬉しかった……」
優しい声で言われて美名はドキリとする。
「あの頃もこんな風に美名に怒られたよな……」
「うん……」
二人はライヴハウスで出会って付き合う様になった。
半年位で終わってしまったが。
原因は翔大の浮気だった。
別れてからは、お互いどうしているのか全く知らないまま六年が過ぎた。
それから何人かの人と男女の関係になったけれど、殆どが「俺は芸能関係者だから」と騙されての事だった。
これだけ同じ手口で騙される美名にも問題があるのだろう。
桃子には「お人好し」と言われるが、本当なら
「頭悪いんじゃないの?」と言いたいのかも知れない。
「いや、ごめんな。俺が忘れてる様な事を覚えててくれて、何か嬉しかった……」
優しい声で言われて美名はドキリとする。
「あの頃もこんな風に美名に怒られたよな……」
「うん……」
二人はライヴハウスで出会って付き合う様になった。
半年位で終わってしまったが。
原因は翔大の浮気だった。
別れてからは、お互いどうしているのか全く知らないまま六年が過ぎた。
それから何人かの人と男女の関係になったけれど、殆どが「俺は芸能関係者だから」と騙されての事だった。
これだけ同じ手口で騙される美名にも問題があるのだろう。
桃子には「お人好し」と言われるが、本当なら
「頭悪いんじゃないの?」と言いたいのかも知れない。

