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eyes to me~ 私を見て
第16章 愛を囁く騎士、揺れる歌姫

「しょう君は……さっき私にしたみたいに、ユミにしたの!?」
「美名」
翔大の手が頬に触れてくる。
「俺は……美名を忘れた事は無いよ」
その瞳に熱い恋の色みたいな物が見えて、美名の頬が熱くなる。
六年前、美名を見つめていた時と同じ眼差し。
思わず、その手を振り払った。
「嘘ばっかり……ずっと放っていたくせに!」
「会わす顔がなかったんだよ……それに俺はバンドも思うように軌道に乗らなくて……美名に相応しい男じゃないって思ってた」
真剣な瞳を見ているとまた引き摺られそうで顔を逸らすが、顎を掴まれて翔大の方を向かせられた。
視線が合わさり、また涙が溢れそうになる。
「けど……またこうして会えた……しかも美名とデビューする事になるなんて……運命としか思えないんだ」
翔大の心地よい声が耳を擽る。
「し、しょう君」
どうして答えればいいのか分からなくて、只見つめていると、彼は目の前で大きな溜め息を吐いた。
「美名」
翔大の手が頬に触れてくる。
「俺は……美名を忘れた事は無いよ」
その瞳に熱い恋の色みたいな物が見えて、美名の頬が熱くなる。
六年前、美名を見つめていた時と同じ眼差し。
思わず、その手を振り払った。
「嘘ばっかり……ずっと放っていたくせに!」
「会わす顔がなかったんだよ……それに俺はバンドも思うように軌道に乗らなくて……美名に相応しい男じゃないって思ってた」
真剣な瞳を見ているとまた引き摺られそうで顔を逸らすが、顎を掴まれて翔大の方を向かせられた。
視線が合わさり、また涙が溢れそうになる。
「けど……またこうして会えた……しかも美名とデビューする事になるなんて……運命としか思えないんだ」
翔大の心地よい声が耳を擽る。
「し、しょう君」
どうして答えればいいのか分からなくて、只見つめていると、彼は目の前で大きな溜め息を吐いた。

