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eyes to me~ 私を見て
第3章 奪われた歌姫
「どうした……もう降参する気になったのか?身体の力が抜けてるぞ」
涼やかな瞳が妖しく光るのを見て、心がざわめいて心臓がトクンと鳴る。
いきなり連れ去られ、失礼な言葉を浴びせられ、強引に組み敷かれているのに、自分の中に沸き上がる不可解な甘い感覚。
(何故こんな男に……
こんな気持ちにさせられてしまうの?)
その感情を無理矢理打ち消す様に、思い切り綾波の腕に噛みついた。
綾波の腕の力が一瞬緩んだ隙に逃げようとするが、あっという間に後ろから抱きすくめられる。
苦い味が口の中に広がり、抱き締めてくる腕に血が滲むのを見て、美名の心に後悔が広がった。
涼やかな瞳が妖しく光るのを見て、心がざわめいて心臓がトクンと鳴る。
いきなり連れ去られ、失礼な言葉を浴びせられ、強引に組み敷かれているのに、自分の中に沸き上がる不可解な甘い感覚。
(何故こんな男に……
こんな気持ちにさせられてしまうの?)
その感情を無理矢理打ち消す様に、思い切り綾波の腕に噛みついた。
綾波の腕の力が一瞬緩んだ隙に逃げようとするが、あっという間に後ろから抱きすくめられる。
苦い味が口の中に広がり、抱き締めてくる腕に血が滲むのを見て、美名の心に後悔が広がった。