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eyes to me~ 私を見て
第16章 愛を囁く騎士、揺れる歌姫

――綾波さん……何処に居るの?
何をしてるの?
誰と居るの?
貴方は今、どんな目で、その人を見つめているの?
沢山の疑問符で胸の中が埋め尽くされて息苦しくなる。
でも喉がつまったように、言葉に出せない。
翔大は、そんな美名の心の動きを何もかも見透かす様に澄んだ瞳で見ていた。
『明日の昼には戻れるから……それまで大人しく待ってろ』
「……い」
『美名?』
「……綾波さんの馬鹿!もう、大嫌い!」
彼が何かを言うよりも早く通話を切り、電源も切ってしまった。
衝動的にやってしまったが、何故そんな事をしたのか自分でも分からない。
ただ、綾波の側に自分が居られない事がとてつもなく悲しかった。
自分でなく、他の誰かが彼の隣に居る事も。
何をしてるの?
誰と居るの?
貴方は今、どんな目で、その人を見つめているの?
沢山の疑問符で胸の中が埋め尽くされて息苦しくなる。
でも喉がつまったように、言葉に出せない。
翔大は、そんな美名の心の動きを何もかも見透かす様に澄んだ瞳で見ていた。
『明日の昼には戻れるから……それまで大人しく待ってろ』
「……い」
『美名?』
「……綾波さんの馬鹿!もう、大嫌い!」
彼が何かを言うよりも早く通話を切り、電源も切ってしまった。
衝動的にやってしまったが、何故そんな事をしたのか自分でも分からない。
ただ、綾波の側に自分が居られない事がとてつもなく悲しかった。
自分でなく、他の誰かが彼の隣に居る事も。

