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eyes to me~ 私を見て
第18章 歌姫を愛でる獣、喘ぐ歌姫
 鋭い瞳で見られるだけで、切り裂かれそうな気がして身がすくむ。

「どうした……そんなに俺が怖いか」

 綾波はニヤリとする。

 ――真っ直ぐに揺れる髪、私の何もかもを射抜く様な激しくて時に優しい瞳……
 逞しい腕……
 一日離れただけで、こんなにも私はカラカラに渇いてしまった。

 美名は、会えない一日を取り戻すかの様に、組み敷かれながら愛しい人を見つめた。
 戸惑う彼の瞳が、目の前でまた揺れている。

「美名……」
「剛さ……ん」

 二人の唇が重なり合うかと思われた時に、強い力で顎を掴まれた。
 甘くトロンとした意識は、綾波の鋭い声で現実に引き戻される。

「この痕は、何だ」
「あっ……」

 美名の背筋が凍った。

(昨夜、しょう君が付けた首筋の痕……!)




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